ポルシェは故障しやすいって本当?故障に関するデータと情報をわかりやすく解説

憧れているポルシェに乗ってみたいけれど、故障が心配…という方は多いのではないのでしょうか。安全性への不安はもちろん、故障が続くと費用がかさむなど、車選びにとって重視しておきたいポイントでもあります。今回はポルシェの故障についてのデータや、実際の故障例についてわかりやすく解説していきましょう。

 

ポルシェは故障しやすいって本当?

ポルシェは輸入車だから故障しやすい、と考えている方が多いかもしれませんが、世界的には日本車に負けないほど故障に強い車といわれています。

 

ここでは実際に参考になる、ポルシェの故障率に関するデータをいくつかご紹介していきましょう。

 

品質調査ランキングでレクサスに続いて2位

アメリカのJ.Dパワーによる自動車耐久品質調査(2018年)では、1位のレクサスに続いて2位を取得しています。これらは購入後3年から5年の間に発生したトラブルや、故障の件数をもとに算出されているものです。2017年には第3位にランクイン、2015年ランキングでは1位を獲得していることを考えると、ポルシェは故障に強い車であるといえるでしょう。

 

ドイツ車のなかでも、信頼性で上位にランクイン

同じくアメリカでコンシューマーレポートによって行われた、各自動車メーカーの信頼性をはかるランキング(2020年)があります。こちらは3年以内に発売された車を対象として、トラブル件数をもとにランキングを算出しています。このランキングで上位を占めているのがマツダ・トヨタ、レクサスといった日本のメーカーです。そのなかでもポルシェは、ドイツ車としては最も上位の9位にランクインしました。

 

ポルシェ「ボクスター」故障が少ない車1位にランクイン

2005年にドイツのテュフによって行われた調査では、もっとも故障が少ない車の1位に、ポルシェ「ボクスター」が選ばれています。この調査はドイツで登録された車765万件をもとに算出されており、本国ドイツでも高い信頼を集めていることがわかります。

 

実際にみられる故障例

いくらポルシェが故障に強いとはいえ、機械である以上ある程度の不具合や故障は避けられません。ここでは一般的に多くみられる、ポルシェの故障例についてご紹介していきましょう。

 

PSM・ABS警告点灯に関するトラブル

PSMとは、ポルシェスタビリティマネージメントと呼ばれるシステムで、スピンや急カーブなど車の走行に関する危険を知らせてくれるシステムです。これらセンサーに関するトラブルは、とくに輸入車に多いトラブルのひとつです。

 

PSM・ABS自体が多くのコンピューターやセンサーとつながっている繊細な部分であるため、小さなエラーでも感知して、ランプの点灯につながります。警告灯は安全機能作動のためにも非常に重要なパーツなので、点灯した場合は早めに専門家にみてもらうようにしましょう。

 

インターミディエイトシャフトのトラブル

ポルシェの故障例でもとくに有名なのが、インターミディエイトシャフトと呼ばれるエンジン部分のトラブルです。ベアリングの耐久力不足が原因とされていて、過去にはポルシェから補償もなされています。

 

996型から初期の997型にみられる故障で、それ以降の型では構造が変わったためトラブルの発生はありません。最悪の場合、エンジンそのものの交換が必要で、大きな出費となります。

 

この型のポルシェを購入する際には、修理歴やエンジンの状態について事前によく確認しておきましょう。

 

冷却水漏れトラブル

エンジンに関するトラブルで比較的多いのが、冷却水漏れです。冷却水を補充しても床に水が漏れ出てしまうというトラブルで、原因としてはガスケットの劣化やラインパイプの漏れ、メインパイプからの漏れなどがあげられます。

 

冷却水がほかの部分にかかってしまうことでのちに大きなトラブルに発展しやすいため、初期のうちに対処することが大切です。

 

ポルシェの維持費はどれくらい?

スポーツカーは購入した後も、維持費がかさむというイメージが強いかもしれません。とくにクラシックポルシェなどは、故障による修理やメンテナンスが不可欠な車です。購入後も余裕をもって維持できるように、年間の維持費についても知っておきましょう。ポルシェの年間維持費は、約50万円からとなっています。

 

その内訳は車検費用約5万円(1年計算)・任意保険約5万円、自動車税約5万円・ガソリン代約30万、そのほか重量税や自賠責約5万円です。このほかにも駐車場代や、定期メンテナンス代が必要になります。

 

ポルシェが故障した!修理はどこに頼む?

ポルシェが故障してしまった、または定期メンテナンスを行いたいという場合、ふたつの方法があります。

 

ひとつ目はポルシェジャパンに依頼する方法、ふたつ目は一般の修理工場に依頼する方法です。新車を購入した場合は、3年の新車保証がついているため、ポルシェジャパンへ依頼しましょう。

 

一般の修理工場へ依頼する場合は、かならずポルシェを専門としているところを選ぶのが鉄則です。中古の部品や、自社で製作したオリジナルパーツを使用できる場合も多く、ポルシェジャパンと比べると比較的安く済むことが多いのです。

 

まとめ

故障の少ないポルシェとはいえ、整備やメンテナンスは欠かせません。事前に故障しやすい箇所や、維持費用について知っておくことが非常に大切です。

 

千葉県にある「クレーマーレーシングジャパン」は、ポルシェを専門としたメンテナンス・コンプリートカーの製作、オリジナルパーツの制作を承っております。ドイツクレーマーレーシング社の正規日本法人としてのノウハウを活かして、経済的にも精神的にも安定して長くポルシェに乗っていただくためのご提案をいたします。ポルシェに関することは、ぜひ一度お気軽にご相談ください。