【ポルシェ911ターボ】エンジンがいきなりブロー!?

車の情報

ポルシェ911 ターボ81年式 走行距離不明

状況と修理

スピードは180km(3速)で加速中にいきなりブローした車が入庫しました。
エンジンを下ろし分解したところ、コンロットがぶち切れてクランクケースに刺さっていました。
ピストンが上がったまま、バルブとピストンが干渉しバルブが曲がった状態になっていました。
クランクケースとクランクを交換する行程が必要になりました。

そのため、クランクケースを探すことが必要となり、クランクとコンロットはすぐに見つかりましたが、クランクケースはなかなか見つからず苦戦しました。

81年式はクランケースの真ん中にホール(穴)があるタイプです。
見つかったのは87年式のケースで、このタイプは真ん中にホールがないタイプです。
このタイプの方が馬力をあげたときに強度があります。

ただ、このタイプは年式が新しいため車検を行う際に排ガスのキャタライザーが必要なタイプです
これはエンジンの番号で見分けをされています。

ブローの原因

原因はクランクケースにバルブが6カ所ついており、このバルブはピストンの焼き切れを防止するためにオイルを噴射しています。
今回はその一カ所が抜けたため、オイルの油圧がなくなり、コンロットが焼け切れてブローにつながりました。

黒い穴みたいなところがバルブが抜けています。

正常なバルブの状態

修理内容

今回は3.4ℓ仕様のシリンダーピストンを組みました。
カムシャフトはカレラのカムを組みました。